【東京・玉川高島屋】『ACTA+』ポップアップストアを開催。「飾る・使う」アートに出会える7日間

【東京・玉川高島屋】『ACTA+』ポップアップストアを開催。「飾る・使う」アートに出会える7日間

“飾る”と“使う”アートが集結。『ACTA+』ポップアップストアを東京・玉川高島屋で開催

2025年4月23日(水)から4月29日(火・祝)、東京・世田谷区の玉川高島屋本館1階イベントスペースにて、廃棄物アート事業『ACTA+(アクタプラス)』によるポップアップストアが開催されました。2024年10月に大阪高島屋で実施された初のポップアップストアが好評を得たことを受け、今回は東京・玉川での開催が実現。『ACTA+』としては2度目となる百貨店での展開となりました。

『ACTA+』のアーティストたちの手によって、手放された木片や布、陶片などの素材に感性と技術が重ねられ、それぞれが一点もののアート作品として展示・販売されました。

今回のポップアップのテーマは「“素材の記憶”を纏うインテリアアート」。『ACTA+』の多彩な作品の中から「飾るアート」と「使うアート」という2つの観点でセレクトされた作品が並びました。

「飾るアート」としては、空間に静かな存在感を与えるウォールアートや、場のアクセントとなる小型のオブジェなどを展示。「使うアート」では、牛乳パックで作られたクラッチバッグや、陶器片や古木を用いた花器など、日常生活に取り入れやすいプロダクトが展開されました。

来場者は、身近な素材がアートに生まれ変わる驚きや、「アートのある暮らし」を自由に想像し、楽しめる空間を体験していました。

【玉川高島屋ポップアップ 開催概要】
・会場:玉川高島屋 本館1階 イベントスペース
・所在地:東京都世田谷区玉川3-17-1
・開催期間:2025年4月23日(水)〜4月29日(火・祝)
・営業時間:10:00〜20:00

廃材に命を吹き込む、20名17名の『ACTA+』アーティストと素材の紹介

今回の玉川高島屋ポップアップストアでは、『ACTA+』に参加する多彩な2017名アーティストたちが、それぞれ異なる素材と向き合いながら、1点もののアート作品を制作・展示しました。

アーティストたちが手にしたのは、廃棄や手放されたモノや素材たち。誰かの生活の痕跡や、産業の裏側で静かに役目を終えた素材に、新たな命が吹き込まれます。

アーティストと彼らが用いた素材についてご紹介します。

▼アーティストと作品に使用した素材の一覧

-aya kurata:廃棄された紐や毛糸

-Ryuhei Yoshida:廃棄された建築用木材

-chikako adachi:廃盤になったマニキュア

-Yui Kobayashi:過去の発表作品

-Mitsuyasu Hatakeda:イタリアのフランチャコルタにあるぶどう園で使用されていた針金

-下野友嗣:捨てられた鉄くず

-牡蠣殻クラフトOstrica:宮城産の牡蠣殻

-Nobuchika Takeuchi:使い古されたスケートボードの板

-ミルクぱく子:飲み終わった牛乳や豆乳のパック

-VIKI:消費の痕跡を表すレシート

-Bonheur art:廃棄されたガラス

-Noriyuki.:現場で余った建築資材

-しばた みなみ:海に漂流していた魚網

-Lu Chih-Yun:展示会で余った告知チラシ

-伊藤太一:飲み干したワインボトル

-苫米地正樹:陶器づくりで余った陶土や釉薬など

-菅野 湧己:衣服から出た糸くず

-タン・ロビ:古い布

-西村卓:手放された木工品や廃木材

-寺口隼人:廃木材、廃アクリル


※上記のアーティスト一覧は、『ACTA+』公式サイトに掲載されているプロフィールおよび各アイテムページの情報をもとに編集しています

※順不同

 

「なぜこの素材?」と作品のストーリーに触れた来場者と『ACTA+』アーティストの声

ポップアップストア開催中には、多くの来場者が足を止め、作品に使用された素材やその意外性にじっくりと見入る様子が印象的でした。実際に来場された方からは、次のような感想が寄せられています。

▼ポップアップ会場の来場者のご感想
「素敵なアートやインテリアばかりで、廃棄物が使われていると言われなければわからなかったのですが、どんな背景で捨てられるはずだったものなのかストーリーを知ると、さらに作品のおもしろさを感じました」(30代、男性)

ポップアップで展示された作品は、ただ目を惹くだけでなく、サステナビリティをより身近に感じるきっかけとなり、作品制作の背景やストーリーから見る人に新たな視点や気づきをもたらしていたようです。

また、ポップアップ会場に在廊したアーティストのひとり、aya kurataさんからは次のような作品の背景となるメッセージが寄せられています。

▼ポップアップ会場に在廊したアーティストaya kurataさんより
私の作品に使っているのは、もともと捨てられるはずだった紐の端材や、役目を終えた糸たちです。縫製工場や紐のメーカーから「もう使えない」とされていた素材を引き取り、結び合わせながら、新たな作品へと編み直しています。

そうした素材に「時間の流れ」や「生命力」といったエネルギーを重ねるように、ひとつひとつ結びながら作品をつくっています。

まとめ|「なぜこの作品を作るのか?」ストーリーが伝わる場を、今後も丁寧に届けたい

今回のポップアップやお客さまとのお話しする中で『ACTA+』が強く感じたのは、作品そのものだけでなく、アーティストの背景や想いに関心を寄せるお客様が多かったことです。素材や作品の美しさに加えて、「なぜこの作品が生まれたのか?」「この素材や色の意味は?」といった背景やストーリーに興味を持ち、作品を見つめる姿が印象的でした。

「サステナブル」という言葉はあくまで入口です。お客さまがアーティストの想いに触れ、「この人を応援したい」と感じてくださることこそが、本質なのだとあらためて実感したイベントでした。

また、InstagramなどSNS発信をきっかけに足を運んでくださる方がいたことも、大きな励みとなりました。

今後も「この作品に込められた思い」がより丁寧に深く伝わる空間・ブランドを目指し、多くの方の心に届く場を創り続けていきたいと考えています

廃棄物アートを取り入れたイベント企画や、新たな切り口でサステナビリティ活動を社内外に広めたいとお考えの企業さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。

『ACTA+』公式HP:https://acta-plus.com/

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