「サマコン・フェス」で広がるアート体験。『ACTA+』が届けた展示とワークショップ
2026年7月18日(土)、神奈川県横浜市・パシフィコ横浜 臨港パークにて、公益社団法人日本青年会議所が主催する体験型イベント「サマコン・フェス」が開催されました。
テーマは「カーボンニュートラル」です。サイエンスショーやワークショップ、ステージイベントなど、子どもから大人まで環境について楽しく学べるコンテンツが数多く用意されました。当日は多くの来場者の姿が見られ、遊びながら環境への理解を深められる「学園祭」のような一日となりました。
ペダル発電でかき氷をつくる体験や、竹を使ったうちわづくり、廃油を活用した防災キャンドル制作など、遊びやものづくりを通して環境について学べる全26種類の体験ブースが並びました。
その一つとして、株式会社ACTA PLUS(以下、『ACTA+』)も大型アート展示と参加型ワークショップを出展しました。
『ACTA+』の出展内容
■大型アート展示
アーティスト:ダンボール造形作家・玉田多紀さん、廃材再生師・加治聖哉さん
ダンボールや廃木材など、本来なら捨てられるはずだった身近な素材に命を吹き込み、2名のアーティストが迫力ある立体作品を制作・展示しました。恐竜や古代生物など、生き物をモチーフにした作品に、会場を訪れた子どもたちや家族連れが足を止め、じっくりと鑑賞する姿が見られました。

△ダンボール造形作家・玉田多紀さんの展示作品

△廃材再生師・加治聖哉さんの展示作品
■参加型ワークショップ
アーティスト:彫刻家・西村卓さん
ワークショップ「廃材でつくろう!100年後の『未来のまち』」では、主に住宅の解体現場から出た廃材を使い、子どもたちが自由な発想で「未来のまち」を制作。アーティスト・西村卓さんを講師に迎え、家族みんなで協力しながらものづくりを楽しめる参加型企画となりました。
参加者は廃材を自由に組み合わせながら、それぞれが思い描く「未来のまち」を表現。
環境問題を「学ぶ」だけでなく、「見て・触れて・つくる」体験を通して身近に感じられる一日となりました。廃材がアートやものづくりへと生まれ変わる様子に触れながら、来場者が資源を大切にすることや、環境について考えるきっかけとなるイベントでした。

△彫刻家・西村卓さんのワークショップで、参加者がつくった「未来のまち」の一部
【サマコン・フェス 開催概要】
・会場:パシフィコ横浜 臨港パーク(神奈川県横浜市西区)
・開催日:2026年7月18日(土)
・時間:10:00~17:30
・入場:無料
・主催:公益社団法人日本青年会議所
展示からワークショップまで。3名のアーティストが届けたアート体験
『ACTA+』ブースでは、ダンボールや廃木材など、本来なら捨てられるはずだった素材を活用した大型アート展示と、参加型ワークショップを実施しました。今回は、ダンボール造形作家・玉田多紀さん、廃材再生師・加治聖哉さん、彫刻家・西村卓さんの3名のアーティストが参加。それぞれの作品やワークショップを通して、廃材の新たな可能性やものづくりの楽しさを来場者へ届けました。
ここでは、参加した3名のアーティストと、その作品・ワークショップをご紹介します。
ダンボール造形作家・玉田多紀さん|身近なダンボールから生まれた迫力ある恐竜たち
玉田多紀さん(以下、玉田さん)は、不要になったダンボールだけを素材に、生き物をモチーフとした立体作品を制作するダンボール造形作家です。「ダンボールは誰もが手に入れられる身近なものだからこそ、気持ちを楽に、開放的に手が動くままに向き合える特別な素材」と語り、その特性を生かした作品づくりを続けています。
今回は、「首長竜、ラプトル、恐竜のたまご」の3つの作品を展示。最大全長5メートルにもおよぶ作品は会場でもひときわ存在感を放ち、多くの来場者の注目を集めました。恐竜は子どもたちにも人気のモチーフということもあり、「ラプトルだ!」と作品を指さしながら楽しむ姿も見られました。
ダンボール作品は見た目以上に軽く、水に弱いという特徴があります。また、繊細な作品のため触れることはできませんでしたが、じっくりと作品を眺める子どもたちの姿が印象的でした。
開催前日は雨模様だったため、玉田さんも展示への影響を心配されていましたが、当日は天候にも恵まれ、無事に展示できて安心したそうです。

△玉田さんとダンボールでつくられた展示作品
△恐竜のたまごの作品を珍しそうに眺める子どもたちの様子
△首長竜の作品と並ぶ子どもの様子
廃材再生師・加治聖哉さん|廃木材から生まれた実寸大の生き物たち
加治聖哉さん(以下、加治さん)は、役目を終えればすぐに解体され、捨てられる廃木材や建築端材を素材に、生き物をモチーフとした立体作品を制作する廃材再生師です。一本一本の木材が持つ表情を生かしながら、生命力あふれる作品づくりを行っています。
今回は、「デイノスクス(古代のワニ)、迅猛竜、白蛇、寅」を展示。加治さんは、できる限り実寸大に近いサイズで作品を制作することを大切にしており、実在しない古代生物についても文献や図鑑をもとに寸法を調べて、設計しています。
イベントスペースに隣接した展示ということもあり、子どもだけでなく大人も作品の前で足を止め、写真撮影を楽しむ姿が多く見られました。

△加治さんと廃木材でつくられた展示作品

△迫力のある作品「寅」を眺める子どもの様子

△作品「白蛇」を眺める親子の様子
彫刻家・西村卓さん|廃材から「100年後の未来のまち」をつくるワークショップ
ワークショップ「廃材でつくろう!100年後の『未来のまち』」では、彫刻家・西村卓さん(以下、西村さん)を講師に迎え、家族みんなで楽しめる参加型アートワークショップを開催しました。
西村さんは、「集団」と「個」をテーマに、立体や平面、インスタレーションなどジャンルを横断した作品を国内外で発表しています。
今回は、主に住宅の解体現場から出た廃材(発泡スチロールや木材、塩ビパイプ、アクリルパイプなど)を活用し、参加者それぞれが思い描く「未来のまち」を自由に表現しました。
ワークショップは開始直後から多くの親子で賑わい、午後には参加受付を制限するほどの人気となりました。完成した作品は一つの大きな「未来のまち」となり、その前で記念撮影を楽しむ家族の姿も。中には2回目の参加を楽しむ子どもも見られました。
廃材という身近な素材が、子どもたちの豊かな発想によって「未来のまち」へと姿を変え、会場には笑顔と創造力あふれる空間が広がっていました。

△西村さんのワークショップで「未来のまち」を夢中でつくる子どもたちの様子

△親子で「未来のまち」をつくっている様子

△つくられた「未来のまち」の一部
まとめ|廃材アートがつないだ笑顔と発見。『ACTA+』が目指すこれから
【イベントを終えて『ACTA+』代表 橋本より】
厳しい暑さの中、「サマコン・フェス」の『ACTA+』ブースにご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
開催前日は強い雨が降っていたため、屋外での作品展示が無事に実施できるか心配しておりましたが、当日は天候にも恵まれ、予定どおり展示やワークショップを開催できました。
暑い中でも多くの方にお立ち寄りいただき、『ACTA+』スタッフ一同大変嬉しく思っています。
会場では、生き物をモチーフにした大型アート作品が、その迫力からフォトスポットとしてもお楽しみいただけました。また、子どもたちだけでなく、ご家族や大人の方にも楽しんでいただけた光景は、とても心温まるものでした。
ワークショップでは、こちらから遊び方を教えなくても、子どもたちが自ら素材に触れ、夢中になって「未来のまち」をつくる様子がとても印象的でした。
今回のイベントを通して、普段あまりアートに接する機会がない方々にも、身近にアートを感じていただけたのではないかと思います。そして、展示作品やワークショップで使用していた素材が「実際に住宅の解体現場から出たものだった」という点に、多くの方が興味を持ってくださったことや、子どもたちが「捨てられる素材」という先入観なく遊び道具として素材を見つめる姿が、私たちにとっても大きな手応えとなりました。
『ACTA+』では、今後も驚きや発見とともに、アートをより身近に感じていただけるような機会をつくってまいります。


