【お客様事例】「シンプル、ナチュラルだけではない無印良品」を発信。無印良品グランフロント大阪と『ACTA+』の企画展

【お客様事例】「シンプル、ナチュラルだけではない無印良品」を発信。無印良品グランフロント大阪と『ACTA+』の企画展

西日本の旗艦店として「情報発信ができる店舗」を掲げる無印良品 グランフロント大阪」。広報や地域連携、イベント企画を担うコミュニケーション部門のマネージャー・福岡慶子さんは、この店舗だけに設けられた部門を率いて、幅広い活動を担っています。

2025年7月に開催された『ACTA+』との企画展『暮らしの中の、ちいさな創造展-「捨てる」が変わる10日間。-』では、店舗で日常的に出る廃材をアート作品へと生まれ変わらせて、展示や販売、ワークショップにつなげました。

お客さまに「シンプル、ナチュラルだけではない無印良品」の、新たな側面を伝える機会となったのです。

今回は、『ACTA+』との出会いや企画展開催の理由、旗艦店としてどのような未来を目指しているのかについて、福岡さんにお話を伺いました。

イベント運営から地域連携まで。西日本旗艦店を支える福岡さんの役割 

――『ACTA+』橋本(以降、橋本):まずは、福岡さんの現在の役割とお仕事について教えていただけますか?

福岡 慶子さん(以降、福岡さん):
私は現在、無印良品 グランフロント大阪」のコミュニケーション部門で、マネージャーを務めています。担当している業務は、店舗内の販促ツールの管理や屋外広告などの販促業務全般に加えて、梅田エリアの広報対応やイベントの企画・運営、地域連携など、幅広く担っています。行政と防災関連の連携などを行うこともありますね。

――橋本:
幅広くご活躍されていますね。グランフロント大阪店は、無印良品の中でも特別な位置づけだと伺っています。

福岡さん:
はい。グランフロント大阪店は、西日本における無印良品の旗艦店という位置づけで、「情報発信店舗」というテーマを掲げた店舗なんです。商品やサービスを提供するだけでなく、企画や活動を継続的に発信したり、地域とのつながりを深めたりする役割も担っています。

そして、私の部署であるコミュニケーション部門は、会社全体でこの店舗だけに設けられた部門なんですよ。

――橋本:
そうなんですね。福岡さんは、無印良品を展開する株式会社良品計画に就かれた期間が長いとお伺いしましたが、今の仕事はしたいことと重なっているのでしょうか。


福岡さん:
そうですね。私は良品計画に2000年に入社して8年勤務した後、一度出産を機に退職しました。2021年に会社のカムバック制度を利用して復職し、2023年6月から現在の担当になったのです。

無印良品の思想や価値観を理解したうえで、一緒に取り組んでくださる方々と関係を築くことが、もともと私のしたかったことでした。今はまさに、そのしたいことができている状態で、外部の方とさまざまな話をすることは得意でもあり、大好きなことですね。

今回の『ACTA+』さんとの企画展も、その一環として私が主担当として携わらせていただきました。

アップサイクルへの共感と熱意が決め手。『ACTA+』と企画展を開催した理由 

――橋本:
では、今回『ACTA+』との企画展開催の経緯を教えていただけますか?

福岡さん:
社内の循環推進部の担当者から、『ACTA+』さんをご紹介いただいたことがきっかけです。以前、『ACTA+』さんが難波高島屋で開催していたポップアップを訪れた際、実際に作品や活動についてお話を伺ったんです。

無印良品では、ブランドができた当初から「サステナビリティ」や「循環」という考え方が根底にあります。近年は、店舗で回収した衣料品やプラスチック製品をリユース・リサイクルする「ReMUJI(リムジ)」という取り組みも始め、環境問題への取り組みを強化しています。そうした中で、「プラスアルファとして自分たちができることは何だろう?」と考え、さまざまなイベントを企画してきました。

『ACTA+』さんとのお話では、捨てられてしまうはずのものをアップサイクルによって新しい価値へと生まれ変わらせると聞き、強く共感しました。無印良品としても、そうしたストーリーをお客さまに伝えられたら新しい発信になると感じたのです。

アップサイクルという言葉は広く知られていますが、価値がなければまた捨てられてしまう可能性があります。その点、『ACTA+』さんの活動は「アート」に昇華させることで、より息の長いアップサイクルが実現できると感じ、ぜひご一緒したいと考えたことがスタートですね。

 

――橋本:
「『ACTA+』から熱量を感じた」ことも決め手と伺いましたが、どのような部分だったのでしょうか。

 

福岡さん:
『ACTA+』さんは、作品を一つひとつ丁寧に説明してくださる中で、背景やストーリーを語るだけでなく「ここがすごくいいでしょう!」と心から伝えてくれる温かさがあったんです。

それぞれのアーティストさんの想いや活動に、『ACTA+』の方々が共感し合う姿にも感銘を受け、その熱量が一番の決め手になりました。


アーティストのファンも来店。『ACTA+』との企画展で広がる新たな顧客層 

――橋本:
今回の『ACTA+』との企画展で、どのようなことを期待されていましたか?


福岡さん:
これまであまり無印良品に足を運ばれなかったお客様にも来店いただけると嬉しい、という期待を持っていました。また、普段目にすることのない作品に偶然出会うことで、お客様にとってちょっとした刺激や発見のある時間になればいいなとも思っていましたね。

実際、今回の企画展では、アーティストのファンの方々にもご来店いただきました。普段は無印良品を訪れる機会がない方が、このイベントをきっかけに足を運んでくださったのです。

新しいお客様がご来店頂き、作品や空間に触れてくださったことは大きな成果だと感じています。


「これって捨てていたもの?」スタッフの気づきと、新ブランドイメージの発信が収穫 

――橋本:
実際にイベントを開催してみて、どのような変化や収穫がありましたか?


福岡さん:
まず大きかったのは、店舗で日常的に出る廃材をアート作品の素材として使っていただいたことで、スタッフの意識に変化があったことですね。

普段は品出しなどの業務中に出て、何も考えずゴミ袋に入れて廃棄していた包装資材が、今回のイベント会場では、「アート作品の一部」として生まれ変わって展示されていました。それを目にしたスタッフからは「あっ、これって捨てていたものだよね」といった驚きや気づきの声につながったのです。

社内で出た廃材が「捨てる不要なもの」という認識から、「価値ある素材」へと変わる瞬間をスタッフに共有できたのは一番の収穫だと思っています。

 

――橋本:
廃材がアートになることで、素材に対してスタッフの方々にも新しい視点が生まれたわけですね。

福岡さん:
そうなんです。今回の『ACTA+』さんとの企画展を通じて、私たち自身では思いつかない切り口で素材を生かす姿を見せてもらえたことは、本当に良かったです。

――橋本:
今回の企画展に関して、福岡さんご自身の感想と、社内の総評を教えてください。


福岡さん:
スタッフが「これって捨てていたものだよね?」と気づきを得られたこと、そしてスタッフを巻き込む形で、新しい取り組みにチャレンジできたことが非常に価値のある経験だと思っています。私たちのチームも本当によく頑張ってくれたと思いますし、私自身にとっても挑戦でしたが、良い形で開催できたと感じています。

社内からも、おおむね好意的な評価をいただきました。こうした取り組みを行っている店舗もまだ少なく、珍しさもあって関心を持ってもらえましたね。


――橋本:
ブランドイメージの面では、どのような影響がありましたか?


福岡さん:
今回の企画展では、無印良品の新たな魅力や側面を発信する機会になったと感じています。

無印良品と聞くと、多くのお客さまが「シンプル」「ナチュラル」というイメージを思い浮かべます。そのため、イベントで従来のイメージとは少し異なるアーティスト作品を見て「無印良品らしさに欠けるのでは?」というお客さまのお声をいただくこともありました。

一方で、私たちは「シンプルやナチュラルだけではない無印良品」というテーマを掲げて活動しており、さまざまな色や表現が組み合わさることで、新たな魅力が生まれると考えています。

今回展示したアート作品は、一見するとナチュラルやシンプルから外れているように見えますが、その背景や素材には、無印良品のコンセプトや思想が反映されています。特に、店舗で出た廃材や無印良品の素材にこだわって活用している点は、ブランドの理念と結びついていると感じます。

その結果、イベントを通じて「シンプルやナチュラルだけではない無印良品」という新しいブランドイメージを、お客さまにも感じていただけたのではないかと思いますね。


――橋本:
私も、西友時代からずっと無印良品を愛用しているというお客さまとお話する機会がありました。その方は、「シンプルでナチュラル=無印良品」という印象を持っていたけれど、今回の展示を見て「なんか面白いね」と言ってくださったんです。

「シンプルでもナチュラルでもない無印らしさ」を、とてもポジティブに受け取っていただけて、私も嬉しくなりました。


『ACTA+』と広がる可能性。旗艦店として「発見」を届け続けたい 

――橋本:
今回の取り組みを踏まえて、今後『ACTA+』と取り組みたいことはありますか?

 

福岡さん:
今回は「廃材」をテーマにした企画展でしたが、今後はまた別の切り口でもご一緒できれば、さらに新しい発見や面白さを生み出せるのではないかと思っています。


――橋本:
『ACTA+』も常に進化し続けなくてはと感じます。では、今後、無印良品や福岡さん自身が目指している展望についても教えていただけますか?


福岡さん:
無印良品 グランフロント大阪は西日本の旗艦店として、情報発信し続けることが大きなテーマです。それに加えて、無印良品全体としてはすべての店舗が「地域のコミュニティセンター」としての役割を果たすことを目指しています。

グランフロント大阪店は、大阪市内の方だけでなく、遠方からも多くのお客さまが訪れてくださいます。そうした方々にとっても、新商品やイベントを通じて普段触れない価値観と出会い、新しい視点を持ち帰っていただける店舗でありたいですね。

私たちチームとしては、新しいものを生み出し続けることや、「ここに来れば、いつも新しい発見や価値が得られる」という期待感を持って次もお越しいただける店舗になるよう、今後も活動を続けていきます。 

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