【イベントレポート東京・銀座】国内外の文化が交差する、サスティナブルファッション&アート展

【イベントレポート東京・銀座】国内外の文化が交差する、サスティナブルファッション&アート展

展示と体験が重なる「銀座サスティナブルファッション&アート展」。多彩なブースが織りなす空間  

2026年4月9日(木)〜4月12日(日)の4日間、東京・銀座のギャラリー枝香庵および枝香庵Flatで「銀座サスティナブルファッション&アート展」が開催されました。

本展は、ファッション・アート・クラフトを通じて「サスティナブル」な学びや交流を、楽しみながら体感できる場として企画されたイベントです。

国外の起業家や作家のブースでは、アフリカ・キベラの若者と写真家の協働による作品や、タイの少数民族の伝統刺繍を活かしたファッションアイテムの展示や販売を実施。一方、国内のブースでは、日本各地の素材を用いたランプシェードや花器の展示・販売に加えて、オーガニックドリンクやコーヒーの提供、パーソナルカラー診断など、多彩な文化や価値観に触れられるブースが展開されていました。

さらに期間中には、蜜蝋アートや金継ぎを体験できるワークショップや、サスティナブルファッションをテーマにしたセミナーなども開催され、来場者が体験を通じて理解を深める機会が設けられていました。

その中で、株式会社ACTA PLUS(以下、『ACTA+』)は、ギャラリーからの声がけを受け、キュレーションを担当。これまで廃棄物アートを通じて「サスティナビリティを憧れとして社会に届けること」を目指してきた『ACTA+』の視点から、本テーマと親和性の高いアーティスト3名の作家を選出し、作品の展示・販売を行いました。

【銀座サスティナブルファッション&アート展 開催概要】
・会場:ギャラリー枝香庵 & 枝香庵Flat(東京都中央区銀座3丁目3-12 7F・8F)
・開催期間:2026年4月9日(木)〜4月12日(日)
・時間:11:00〜19:00(会期中無休)
・入場:無料


 

多様な素材が語る「サスティナブル」。『ACTA+』がキュレーションした3名のアーティスト作品紹介  

本展では、『ACTA+』がキュレーションした3名のアーティストの作品展示・販売が行われました。素材や手法の異なるそれぞれの作品は、「サスティナブル」というテーマを、廃棄物を用いてさまざまな表現で新たな価値や視点を提供する作品となっています。

ここでは、本展に参加したアーティスト3名の作品を紹介します。


●Yoko Ichikawaさん| 作品名:『Still Growing』 

Yoko Ichikawaさんは、アジアやヨーロッパ各国で滞在制作を行い、土地の記憶や文化、自然をテーマに、インスタレーションやドローイングなどの多様な表現で作品を発表している、現代美術家・イラストレーターです。

本作『Still Growing』は、2026年2月に開催された「神秘の森」のインスタレーションの一部を ©アルメタックス株式会社のアートフレーム「kabestyle」に額装し、日常の中で楽しめる作品として新たなかたちに展開した作品です。

空間全体で体験する大規模なインスタレーションとはまた異なり、「森のかけら」をそのままフレームに閉じ込め、自宅へ持ち帰るような身近な感覚をもたらしていました。


東京ミッドタウン八重洲での展示「神秘の森」で展示されていた際の様子

●鈴木 麻希子さん | 作品名:『preparation 004』preparation 010』 

鈴木麻希子さんは、「縫う」という行為をテーマに、洋裁やテキスタイルの技法をベースとした造形表現を行うアーティストです。箱やレシート、傘など、日常にある身近な素材を縫い合わせることで、アップサイクルやSDGsの視点を作品へと落とし込んでいます。

本作『preparation 004』『preparation 010』は、野菜やお菓子のパッケージに色とりどりの糸を縫い付けることで、本来は廃棄されるはずだった素材に再び命を吹き込み、彩り鮮やかな作品に変容させています。

さまざまな色の糸が幾重にも交差し、手仕事の跡が無機質な素材に温かみと生命感を与える作品となっていました。

●ルー・チーユンさん | 作品名:『Mount Banpingー土、湯圓、看板、セメント工場』『Mount Banpingー山の稜線』 

ルー・チーユンさんは、セメントやガラス、鏡、既製品など多様な素材を組み合わせたミクストメディア作品を手がけるアーティストです。素材の質感を手がかりに、現代社会におけるアイデンティティやデジタルメディアとの関係性を問い直す表現を続けており、近年は建築廃材を取り入れながら、絵画と立体を横断する造形へと表現を広げています。

本作『Mount Banpingー土、湯圓、看板、セメント工場』『Mount Banpingー山の稜線』は、故郷・台湾の「半屏山(バンピンザン)」をモチーフに、街で拾い集めたスケートボードや建築廃材を用いて風景を表現しています。素材に刻まれた傷や汚れ、摩耗の痕跡は、その土地が歩んできた時間や記憶の重なりそのものです。

無機質に見える廃材も組み合わされることで、静かで力強い風景へと姿を変えていました。


「Mount Banpingー山の稜線」Lu Chih-Yun

 

多様な来場者が行き交う空間。ギャラリーに広がる交流と気づき  

展示が行われていたギャラリー枝香庵には、アーティストの作品を目当てに訪れる人々に加え、同時開催されていたトークイベントやワークショップに参加する来場者など、多くの人で賑わいを見せていました。

銀座は「日本最大の画廊街」として知られ、その数は約200〜300軒におよぶといわれています。日頃から複数のギャラリーを巡る人々も多く、ひっきりなしに来場者が作品を鑑賞する様子が見られました。来場者の年齢層は幅広く、親子連れから若い世代、ご年配の方まで、さまざまな人々が作品と向き合っていました。

さらに、これまで『ACTA+』とコラボレーションを行ってきた企業の担当者様も立ち寄ってくださり、『ACTA+』のアーティストや作品を知っていただく機会にもなりました。

会場では、作品をきっかけに自然と会話が生まれる場面も印象的でした。Yoko Ichikawaさんの「神秘の森」のインスタレーションを小さく再現した作品の前で、親子連れの来場者が「ひらひらして綺麗ね」と声をかける姿も見られました。

4日間の開催期間中は、平日にも多くの来場者が訪れ、『ACTA+』のアート作品を通じて活動が広く認知される機会になったと感じています。

まとめ|銀座から広がるサスティナブルな4日間。『ACTA+』が描く次なる展開 

今回の「銀座サスティナブルファッション&アート展」は、国内外のファッションやアート、ワークショップなどを通じて、サスティナブルな価値観を楽しみながら体感できる場となりました。

『ACTA+』にとっても、自社企画とは異なるかたちでギャラリーに出展する機会はこれまで多くはありませんでしたが、『ACTA+』のアーティストや廃棄物アート作品の魅力を多くの方に届ける貴重な場となりました。

今後は、こうした展示の機会を広げながら、アーティストの背景や作品に込められたストーリーをより多くの方に認知していただき、サスティナブルな社会の実現に貢献できるよう、工夫を凝らしながら取り組んでまいります。

 

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